名前を思い出せないレベルのもいるし、あわよくばまた会いてーってのもいる。
地元を離れ時も経ち、全部遠い記憶でしかないのだが、あわよくばって相手のことは何かの折にフッと思い出すことがある。お節介なSNSのお陰で消息も聞こえてしまう。
でもまあ、何もしない。毎日が多少物足りなくても、そんな所に手をつっこむことはしない。矜持と小心が混じり合ったものが常識的なふるまいというものだ。
ガレージシャンソンショーという二人組の「若い身空」という曲を聴いた。30年前の恋を歌ったものだ。
これでいいんだなと思った。あの人が死んだ時に自分はこう思うかも知れないし、自分が死んだ時にあの人がこう思うかも知れない、知れない知らない知ることはない。
今朝インスタを開いたら地元の友達の写真にあわよくばが写り込んでいた。太っちゃいなかったが頭頂部が終わっていた。また会いたいという気持ちが晴れ晴れと空に吸い込まれていった。