2024-07-05

電車警備員が乗ってきた。閉じているドアの近くで立哨をしている。

途端にさっきまで通路に足を投げ出して本を読んでいたジジイや、無駄に大きな音で咳払いをしていたジジイ共がおとなしくなった。


アドラーによると、人間行為は全て所望の結果を求めてのことだという。ウェイターに誤って水をかけられて激昂する人間は、水をかけられたから怒っているのではなく、ウェイターを怒鳴りつけたかたから怒っているのだという。


このアドラーの説を当てはめると、上に挙げたジジイ共は、他人配慮する能力がなかったり、無意識的にあのような行動をしていた訳ではない事になる。つまり意識的にか無意識的に周りの人間威圧したいからあのような行動をしていたのである。その証拠警備員が乗車した途端に大人しくなった。


世の中というのは思ったよりも悪意に満ちているのだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん