人間関係とはお互いにメリットをもたらすかどうかという。
こうした資本主義的功利主義的価値観を持つ一方で、見返りを期待せずに何かをしてあげるのも縁という。
一見すると良心の施しであるが、実際はポジティブなスクリーニングなのだろう。
つまり、無私の奉仕を無頓着に受け取るような人間に次はなく、利害関係について厳密に感覚を研ぎ澄ませてきた人間はなんとかしてその恩に報いようとするのだから、次も会おうと思うわけである。
人助けでもあるし、人試しでもある。
慈しみの心と冷厳な眼差しを同居させるのが経営者であり、英雄と呼ばれる人々なのだろう。
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