2024-02-14

翻訳が下手」ではなく逐語訳なのです

逐語訳という翻訳スタイルがある。

これは、原文に忠実な翻訳を目指すもので、極端な場合は原文から語順さえ変えずに訳していく。

その結果、訳された文章日本語とは呼べないようなものになりがちだ。

 

なぜ、読みやすさを犠牲にしてまで、そんなヘンテコな訳し方をするのかというと、特に学術書場合翻訳者の意訳で原文と意味合いが変わってしまうことが致命的なミスになりかねないからだ。

 

逐語訳は原文を尊重することに全振りした翻訳スタイルなのである

 

(逐語訳の本が、Amazonレビューで「翻訳が下手」だと誤解されてるのをよく見るのでこれを書いた)

  • 逐語訳がむしろ分かりやすすぎて、世のレビューの言う「翻訳が下手」の意味が全然わからない僕です。  読書量によって変わるのかとおもったら、それも違うみたいなんだよな。 沢...

  • 小林英夫訳のソシュール「一般言語講義」やバイイ「言語活動と生活」ではフランス語の句読法としてのセミコロンがそのまま使われてるけど、セミコロンが使われてる日本語の文章っ...

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