逐語訳という翻訳スタイルがある。
これは、原文に忠実な翻訳を目指すもので、極端な場合は原文から語順さえ変えずに訳していく。
その結果、訳された文章は日本語とは呼べないようなものになりがちだ。
なぜ、読みやすさを犠牲にしてまで、そんなヘンテコな訳し方をするのかというと、特に学術書の場合、翻訳者の意訳で原文と意味合いが変わってしまうことが致命的なミスになりかねないからだ。
逐語訳は原文を尊重することに全振りした翻訳スタイルなのである。
(逐語訳の本が、Amazonのレビューで「翻訳が下手」だと誤解されてるのをよく見るのでこれを書いた)
Permalink | 記事への反応(2) | 11:22
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