2023-02-18

正の天引きと逆の天引き

天引きという言葉には「必要な分を事前に差し引いておく」というニュアンスがある。天引きするのは「必要な分」で、残りは「自由分」だ。

天引き貯金では、貯金する金額を「必要な分」に含めて、先取りすることなる。残りは可処分所得という「自由分」だ。

ところで貯金においては逆のアプローチもある。事前に今月使う総額を決めて、決めた額を現金電子マネーで引き出して、その中でやりくりする方法だ。この場合は1ヶ月の利用可能枠を「必要な分」とみなしている。天引きするのは、やはり「必要な分」だ。残りは余剰資金という「自由分」だ。

さしずめ、先取り貯金アプローチは正の天引き貯金で、利用可能枠を設けるアプローチは逆の天引き貯金といったところだろうか。

どちらも、やっていることは天引きなのだけど、貯金と利用可能枠のどちらを「必要な分」とみなすか(または貯金を「必要な分」と「自由分」のどちらとみなすか)によって、各人のお金にたいするスタンスの違いが見えてきそうである

貯金以外でも、正の天引きと逆の天引きが当てはまる具体例はないだろうか?

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