陰キャであること、成功者を妬み見下していること、悩みを抱えている事、上手くいかないこと、他人の下にいることが俺のアイデンティティになっている。
他人に理解されたく無いと思っている一方で、俺みたいな奴はいくらでもいることも知っているし、俺の考えてることなんてわかってる奴にはバレてることも知ってるが、その事実から目を背けたがっている。
前を向いて頑張ろうとすると、「悩みを捨てても良いのか?他人の下で安定して、卑屈な悩みを抱えて生きるのがお前のアイデンティティじゃないのか?」と、俺自身が語りかけてくる。
クラスに友達がいないのは俺だけだったが、そんな奴他のクラスにも一人はいた。俺みたいなクラスの30分の1になった人間は、単純に考えれば日本だけでも400万人はいる。世界が狭いから400万人が抱えるものを俺だけのアイデンティティと思い込んでいて、今も思い込みたがっている。