2022-07-25

[]冨さんの玉子寿司

こんにちは。昔ばなし増田です。

今日は冨さんの玉子寿司というタイトルお話です。それではどうぞ。

* * * * * * * *

令和の時代に、冨さんというおばさんがいました。

冨さんはいつもスシロー玉子寿司を頼みます

そして、卵焼きの端の部分が来たら、店員を呼びます

「ねえ、この玉子寿司、端っこなんだけど」

申し訳ございません。いますぐ取り替えます

「いや、いいの。私、端っこ好きだから

「そうですか」

「じゃあなんで呼んだんだって思ったでしょ、あなた

「いえ…」

「端っこ、じゃんじゃん持ってきな。私が食ってあげる」

「いえ、そのようなご注文は…」

「できないの?」

「…わかりました。では今用意できる分だけ、端っこをお持ちします。何皿必要ですか?」

「ありったけ持ってきて」

かしこまりました」

すると、冨さんの元に、大量のたまごの端っこの寿司が回ってきました。

冨さんの席のスピーカーから「ご注文の品が届きました」の声が鳴りやりません。

けれど冨さんも負けていません。届き次第、玉子寿司を即座に口に入れていきます

これはスシローと冨さんの戦いです。どちらも譲らない戦いが続きました。

さて、長い戦いの末、どちらが勝ったのでしょうか。

実はその戦いは今も続いております

スシローは全店舗玉子の端っこを冨さんのレーンに流し続け、冨さんは今も食べ続けています

そのため、スシロー玉子の端っこを見るものはいなくなったとさ。良かったね。とんとん

教訓:何が役に立つか、世の中分からない(※解釈は一例です)

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