今日は冨さんの玉子寿司というタイトルのお話です。それではどうぞ。
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令和の時代に、冨さんというおばさんがいました。
「いや、いいの。私、端っこ好きだから」
「そうですか」
「いえ…」
「端っこ、じゃんじゃん持ってきな。私が食ってあげる」
「いえ、そのようなご注文は…」
「できないの?」
「…わかりました。では今用意できる分だけ、端っこをお持ちします。何皿必要ですか?」
「ありったけ持ってきて」
すると、冨さんの元に、大量のたまごの端っこの寿司が回ってきました。
冨さんの席のスピーカーから「ご注文の品が届きました」の声が鳴りやりません。
けれど冨さんも負けていません。届き次第、玉子の寿司を即座に口に入れていきます。
これはスシローと冨さんの戦いです。どちらも譲らない戦いが続きました。
さて、長い戦いの末、どちらが勝ったのでしょうか。
実はその戦いは今も続いております。
スシローは全店舗の玉子の端っこを冨さんのレーンに流し続け、冨さんは今も食べ続けています。