「同性愛は精神障害」という見出し、精神疾患ではないということをいうことをみた人に引き起こしそうだけど、精神疾患でないと主張することが精神疾患患者への差別を暗に含みうることに注意しているひとがどれだけいるのか
「《a》ある特徴をネガティブに評価すること」と「《b》ネガティブな特徴を持つその人全体をネガティブに評価すること」は別の話である。
「疾患」という言葉はその特徴へのネガティブな評価を含有しており、「同性愛を精神疾患扱いするな」というのは《a》への批判、「精神疾患の患者を差別するな」というのは《b》への批判だ。
《a》を批判したからといって《b》に加担しているとは言えない。
ただ「障碍」という言葉については、特徴そのものが不利益をもたらしているという「個人(医療)モデル」という見方と、社会環境がその特徴に不利益をもたらしているという「社会モデル」という見方があり、特徴へのネガティブな評価を含有していると単純には言えない。
……のだが、「社会モデル」という見方が社会に広まっていないので、「障碍」と呼ぶことが《a》と直結しがちなのが厄介なところである。
「同性愛は精神障害」という見出し、精神疾患ではないということをいうことをみた人に引き起こしそうだけど、精神疾患でないと主張することが精神疾患患者への差別を暗に含みうる...
「同性愛は精神障害」という見出し、精神疾患ではないということをいうことをみた人に引き起こしそうだけど、精神疾患でないと主張することが精神疾患患者への差別を暗に含みうる...