①数時間おきに女の子と写真を撮る。その女の子はどういう人なのかはわからない。アイドルみたいにビジネスでやってる人だったかもしれないし、アイドルでも何でもない普通の一般人だったかもしれない。またその時は夢の中で夢を見ているような状況だったので、あとからアルバムを見返したときに写真が残っていれば現実、残っていなければ夢なのだと理解していた。
一枚だけ写真集を見返しても見つけられない子がいた。普通なら夢だったのだと考えて終わるのだが、その子のことだけは頭から離れず、忘れたくないという感情を覚えていた。ちなみにその子は髪はボサボサ、肌は青白く、不気味な笑みを浮かべている幽霊のような子だったと記憶している。
②雨の日の夜、窓を開けているとびしょ濡れになったキツネが窓から入ってきた。私はタオルで拭いてあげたが、後になって「そういやエキノコックスなんてのがあるから、触るんじゃなかったな」とか考えた。