大昔、メルセデス・ベンツが日本市場に食い込んでいない頃の話。
ただベンツの車にはひとつだけ日本市場には適合していないところがあった。
それを改良させないと日本ではベンツを売れない・売ってもものすごい低評価されることになる。
だから改良させないといけないんだけどベンツのエライ奴らは納得しない。
そこで当時、ベンツを売りたかった日本人が一計を案じて、そのえらいさんたちを日本に招待した。
東京へと向かう車の中。
「な、無理でっしゃろ?日本の夏は欧州の夏とは違うんですわ。クーラーを日本仕様にしないと絶対ダメなんですわ?」
という言葉より車内の不快さが説得力を持っていたのは間違いなくてベンツは日本に車を売るときに日本仕様のエアコンにしたうえで売るようになったのです。