くず餅もわらび餅も夏場食べたいひんやりもちもちプルプルのお菓子である。
両者の違いについては材料が葛粉と蕨粉でデンプンの質が異なることが挙げられる。
しかし、葛粉も蕨粉も高価であり、現在は両者とも片栗粉を使うのが主流だ。実際は片栗餅であろう。ところがまだ問題は残っている。
片栗粉もかつては文字通り片栗のデンプンを指していたが、やはり片栗も高価であり、現在は馬鈴薯や甘藷、唐黍などのデンプンが主流である。
つまり、多くの場合は「くず餅を称する片栗餅こと馬鈴薯甘藷唐黍餅」であり、「わらび餅を称する片栗餅こと馬鈴薯甘藷唐黍餅」である。ここまで来ると両者は一体何が違うのだろう。スーパーで売っているようなくず餅は別にわらび餅と呼んでもいいのではなかろうか。