私は以前にブックマークで「もうみんな苦しんだ、鷹野は救われた、もう続編は作らないでほしい」といったことを残した。
鉄平の話だった。
ひぐらし業の23話はさとこを虐待し続ける非道な人間として描かれていた鉄平が、向精神薬を服用し、パチンコでとなりの親子が当たりを来てるのをちらっと見ただけでいぶかしがれ、さとこに精一杯の余力の優しさを絞りだして、その優しさは暴力でしか表現できず、という話だった。
私もたまに親戚の子にいい調子に話すことがある。鉄平がきまぐれに調子いい話をするのも、その時点では真実なのかなとわかる。少しの間、正気になることがある、ということが、わかる。
ひぐらし業は鉄平すら救おうとする作品であると思った。これを私は困ってるひとを見たら助けるという形で現実に返したいと思う。