声を当てるコンテンツはほとんどチェックし、イベントにも通ってきた
何よりもその声が好きで推してきた
ある日、私がずっと触り続けているコンテンツのキャラに推しが声が当てることになった
私の友人が6年間思い続けてきた娘だった
友人は6年間の積み重ねの中で自らの中で彼女の声のイメージを固めていた
友人はその齟齬に苦しんだ
しかし、友人は自分の中のイメージを残したまま、彼女の声に向き合うことを選んだ
私はその事を知り、罪悪感に苛まれた
推しの声が友人をそうさせているという事実が鉛のように重たくのしかかった
そして、推しの声を聞く度に友人のことを思い出し、胸が苦しくなるようになった
今でも推しの声はとても好きだ
それの気持ちに嘘偽りはない
ただ、今は推しの声を聞くのが怖い