寝る前に、小さかった頃を思い出す。
お布団に入って、眠りにつくまでの間。
庭で飼ってた白い中ぐらいの犬がいたんだけど、ある日横になってて、目を開けたまま動かなかった。
いつもなら触ろうとすると尻尾を振って寄ってくるはずなのに寄ってこない。
あごの下とか耳の後ろ以外の場所を触っても怒らないし、動かない。
不思議だなって思って、周りに一面に生えてた菜の花をいっぱい摘んで、犬の傍に置いていった。
そんな記憶とか。
雨の日に、紫のあじさいの上にいたかたつむりをとって、にんじんとかきゅうりを食べさせた記憶とか。
通ってた小学校の校庭に、春になるといっぱいにシロツメクサとハコベとクローバーが咲いて、それを学校で飼ってたにわとりにあげた記憶とか。
そんなのを毎日うとうとと見ながら夢の中に入っていく。
AIって映画の最後がこんな感じじゃなかったか