2020-08-08

寝る前に、小さかった頃を思い出す。

お布団に入って、眠りにつくまでの間。

意識ふわふわになった頃、なんとなく出てきた光景をたどる。

だいたい小さかった頃の自分の見た光景

庭で飼ってた白い中ぐらいの犬がいたんだけど、ある日横になってて、目を開けたまま動かなかった。

いつもなら触ろうとすると尻尾を振って寄ってくるはずなのに寄ってこない。

あごの下とか耳の後ろ以外の場所を触っても怒らないし、動かない。

不思議だなって思って、周りに一面に生えてた菜の花をいっぱい摘んで、犬の傍に置いていった。

春の日差しと横たわった白い犬と黄色菜の花

そんな記憶とか。

雨の日に、紫のあじさいの上にいたかたつむりをとって、にんじんとかきゅうりを食べさせた記憶とか。

通ってた小学校の校庭に、春になるといっぱいにシロツメクサハコベクローバーが咲いて、それを学校で飼ってたにわとりにあげた記憶とか。

そんなのを毎日うとうとと見ながら夢の中に入っていく。

死ぬときもそんな風に、小さい頃の記憶の中に入るように眠るように死ねたらいいなと思うけれど。

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