「嘘くさいよオソノさん。男の幻想が混ざってる」 ってあって、幻想が交じると嘘くさいと感じる人がいるのかと、ちょっと不思議だったのだが、誰かのマンガにあった話をちょっと思い出した。
マンガの作者が子供の頃の話だったが、物語が好きでそういう本やマンガを読む子供時代の作者に対してその母親は不満があり、その理由が「(物語は)嘘の話だから」というものだった。
子供にしてみれば(子供の自分の目から見ても)下らないTVのワイドショーを喜んで見ている母親を軽蔑していて、「じゃあ(母親の好きな)ワイドショーはどうなんだ?」と言い返すと「アレは本当の話やもん」と返ってきたそうだ。
キャラクターの造形に理想(幻想)が入ると「嘘くさい」と思う人って、「アレは本当の話やもん」の人と同じ様な知性の構造なんだろうなと、ふと思ったことであるよ。