生活必需品で安定したニーズがあるものなので、仮に毎日100人が1つずつ購入するとします。
店舗には200個の在庫があり、毎日100個納品されます。納品も安定しています。
ある日、誰かが品切れの不安を煽ったので、その日買う予定だった人が2個ずつ購入しようとします。
また、翌日と翌々日に購入する予定だった人のうち半分が不安になって先に購入しようとします。しかも2個ずつ。
ニーズはいきなり400個になり、購入したい200人のうち100人は購入できません。
こうなるとさらに不安になって、この100人は翌日以降に購入できるチャンスに出会えば4個購入するようになります。
元々翌日購入予定だった人のうち前倒ししなかった50人も、空っぽの棚を見て焦ります。この人たちも購入できるチャンスには4個ずつ購入します。
これだけでニーズは前日を上回る600個です。
供給量は100個だけです。
1人4個買うので、25人しか買えません。
さらに翌日には、品薄と聞いて一週間以内に購入予定だった人も慌てて買いに走ります。しかもみんな、見つけたら4個買います。
700人×4個で2800個。前日からの不足分と合わせて3300個足りません。
供給量は輸送の限界まで増やして毎日200個にしますが、全く追いつきません。