2019-08-15

花壇を作る

悲しいことがあった。

嬉しいはずの言葉、信じたい言葉も全て冷静な自分が見ていて、「騙されるな」と愚かな自分を叱った。結果的に「騙されなくてよかった」になったことが、わかっていたはずなのにとても悲しかった。たぶんどこかで1ミリくらい信じていた。もう裏切られたくない、悲しまないで済むように願っていた。

新しい花壇だった。早く直さないといけない。

楽しみにしていたことがあった。

ももうなくなった。割り切ってできると思っていたが、できなかった。途中までは上手くいってた。このままこの楽しみが終わるまで触れないでほしいと思っていた。叶わなかった。

ちょっとつつかれただけでそれはボロボロ崩れた。

楽しみにしていたとき馬鹿自分が哀れで、その自分を裏切ってしまたことも悲しくて、今も書きながら涙が出る。

以前、花壇を壊された。

時間はかかったけど自分なりに受け入れることにして、別の場所に一人で小さな花壇を作った。ちょっとずつ水をあげていたら、小さな芽が出て元気になった。

壊された花壇を思い出す。悲しくて見ていられなくて、自分でもぐしゃぐしゃにして、跡形もなく壊し尽くした。色とりどりの花が咲く、大きな花壇だった。

新しい花壇にはもう誰も近付けないようにしようと思った。思っていたのに、どうして花壇を見せないんだ!と踏み込んでくる人がいた。

どうしたらいい?信じてほしい。花壇は絶対荒らさない。お願いします。お願いですから

騙されなくてよかった。でもそのせいで結局花壇は壊された。

あのとき騙されていたらよかったのか、とも考える。でも結果は同じだったと思う。小さくても作るのは大変なのに、壊れるときはいつも一瞬だ。

そんなつもりではなかったのだろうと思う。ほんとに花壇が見たかっただけなんだろうなと思う。怒れなかった。ただ悲しくてどうしようもなかった。

相手も、ここの庭から閉め出されたことが悲しくて寂しくてどうしたらいいかからないらしかった。でも入れてあげられない。踏み荒らされたあの大きな花壇をまた思い出す。

今もずっと悲しい。

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