2019-07-03

サークルの同期の思い出話

彼は黙々とギター練習してるやつだった。大学入学から趣味でやっていたのだろう、初心者私たちから見たら抜群に上手かった。放課後に部室に行くとだいたいいつも彼が居た。

彼が2浪だったと知ったのは入学して半年後くらいだった。確かに少し大人っぽかった。けど年齢の差なんて気にせず仲間内でワイワイ騒ぐのが当たり前になっていた。

そんな感じで4年間一緒に過ごしていくのだろうと思ってたが、1年の終わりの春休みに色々あり、2年目を彼とともに迎えることはなかった。亡くなったのでもう会えないし、葬儀にも行かなかった。

ギターが上手い以外は特別変わった学生ではなかったと思う。後から後期の成績が悪かったのなんだの聞いたけど他によっぽど頭の悪そうな学生は周りにたくさんいたので正直信じられなかった。

たった1年間同じサークルで過ごしただけだったし彼のことなんて何も知らないも同然だったんだろうな。

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