■老後のために親には死んでもらうことにした
俺ら氷河期世代は、もう最低でも70歳までは働かなきゃいけないだろう。
そのころには75歳くらいになってそうな気もするが。
75歳まで頑張ったとして、支給額も下がるんだろう。
2000万円とは言わないまでもある程度必要になるだろう。
もう、今から備えていかないととても間に合わない。
ただでさえ、氷河期世代で世間からの風当たりは強い弱者だ。
何かを犠牲にしないと生きていけない。
当然、一番の負荷になる親に犠牲になってもらうことにした。
お金さえあれば、それは回避できただろう。
しかし、世の中はどんなに働こうが、成果は搾取されるようなシステムになってしまっている。
それは人類が長年積み上げてきた吸い上げのシステムだ。
それに抗おうと思うのは無駄だろう。
自分が生きているうちにそれが改善されるとは到底思えない。
だから、犠牲を払う。資本家たちは圧力を掛けつづけた甲斐があっただろう。
これでまた、安い労働力を追求できるんだから。
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