猛烈な便意を催し大便所へ。これほどの便意の場合いつもなら便座に位置したらスムーズに出てくるはずの便が出てこない。肛門でつまっている。どうやら便の固まりが大きすぎて肛門の穴をくぐり抜けられないようだ。また便がいつもより固めで肛門の穴の大きさにサイズを合わせられないみたいだ。出したいのに出せない苦しさ。このまま便が出なかったらどうしようという焦燥感。裂けそうになる肛門の悲鳴。体を緩和させる深い呼吸法。8秒かけて吸い8秒かけて吐く。繰り返すこと数時間の感覚的長さ。徐々に広がる肛門。また肛門そばで擦れ合う摩擦熱により少しずつ柔らかくなる便。出始めたら一瞬だった。肛門の穴が極限まで広がり縮小して閉じていく。腹が空っぽになる開放感。跳ね返りはもちろんない。出てきた便をチェック。人生で一番太いうんこだった。今まで水面から顔を出すロングうんことの出会いは何度もあったが太さは普通サイズだった。今回は拳ほどはある。それでいて長さも上等だ。これは小で流しても流れないだろう。大でも流れないかもしれない。少し期待してレバーを回す。思わぬほどあっさり流れ去っていった。肛門はまだひくついている。