最寄駅に住み着いているホームレス
いつも通る道の脇に寝床があって、よく昼間そこで寝ているのを見た
寝床と言っても、ダンボールハウスのような立派なものじゃなくて、
地面にダンボールを敷いて、安っぽいビニール傘を屋根側に固定したような代物だ
最近近くを通りかかると、その寝床に花束が添えてあり、家主を見かけなくなった
あぁそうか、と俺は思った
それとも事故だろうか?
人生の最後を路上で終えるなんて、何がきっかけでそうなってしまったのだろうか?
それとも案外気楽で楽しかったのかもしれない。
いつも仲間と駅の隅っこに固まってタバコを吸いながら談笑していたっけ。
なんとなく、そこを通る度にそんなことをつらつら考えるようになった。
今日そこを通ったら、何事もなくそこにあのホームレスが寝ていた
なんだよ!生きてんのかよ!