司馬理英子という精神科医が考えた「のび太・ジャイアン症候群」という造語がある。
のび太・ジャイアン症候群という言葉は、両極端な性格の二人にADHD傾向があると指摘することで、ADHDとは性格には関係のないものだと印象づけることができている。酒鬼薔薇聖斗はADHDと診断されていた。
さらに言えば「のび太・ジャイアン症候群」という言葉はADHDの説明のためにつくられた造語であり、一般的でないが故に知ろうという気持ちが働く。少なくとも僕が中学生のときあの本を書店で見かけ「何それ?」と思って手に取った。
「アスペルガー症候群は空気が読めない」と言われると、分かりやすいが故にそれ以上知ろうとしなくなる。すなわち分かったつもりになるのでありバカの壁が生まれる。