ある種のフォークロアであり、誰もが実在を信じてはいなかったが、同時にもしかして本当ではと妄想を膨らますことに興奮を覚えていた。
それは非実在であるがゆえの安心して楽しめる本当のホラーだった。
インターネット奇譚ともいうべき現実と釣りの間を揺れ動きながら釣りであることを確信させつつも捨てきれぬ可能性に恐怖を宿らせる伝記伝承の類であった。
しかし今、ナイフを持った狂人がインターネットを通り抜け現実に現れるのは現実になった。
神話の時代が終わった。
一つの神話が終わりを告げた。
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