社会に出ると様々なタイプの人間に出くわす。そして大概の人間に対して不満を持つ。そりゃそうだ。皆、自分とは違う他人なのだから。それは仕方ない。仕方ないとは思っていてもどうしても割り切れない。だから優しくできない。学生時代の友達に対する優しさみたいなものはとうに消えた。学生時代は今ほど打算的じゃない。金が絡むわけでもなく、それはせいぜい恋愛ごとぐらい。しかし社会では違う。社会では金が絡むことだらけだ。金が絡むと人は豹変する。どいつもこいつも我先にと保身に走るし、とにかくエゴの塊だ。そんなやつらを見ていたら優しくなんかなれるもんか。でもそれは寂しいこと。寂しいことだとわかっている。でももう二度と学生時代のような今よりはピュアな人間関係は築けない。普通の人はそんなことは承知の上で楽しく人間関係を築いているのだろうが、自分には到底無理だ。未だにピュアなのだろう。あー、にんげんってめんどくせ。