百人一首には食を扱った歌がない? いやいや。
1 秋の田の…「かりほ」は「仮の庵」と「刈り穂」を掛けており、米食が暗示されている。
4 田子の浦に…富士に降る雪という言葉で「田子の浦」名産のしらすを暗示している。
17 ちはやぶる…「竜田」は小麦粉をまぶした揚げ物のことである。
25 名にし負はば…「さねかづら」は茎から食用の油がとれる。
28 山里は…人目も草も「かぬれ」とは蜜蝋で固めた卵の焼き菓子のことである。
51 かくとだに…「さしも草」はヨモギの別名で、食用ヨモギを暗示した歌である。
84 ながらへば…「牛と見し世ぞ」とある。牛肉を暗示している。
97 来ぬ人を…「焼くや藻塩」とあり塩の生産風景を踏まえた歌である。
99 人も惜し…「味気なく」とあるように食事を踏まえた歌である。
…このうち2つだけは本当のことを言っています。
つまり、少なくとも2つは「食」に関わる題材を扱った歌がある、が正解です。
よい
正解は15と97か。 正直勉強になったわ。