2017-06-20

祖母老いを受け入れられない

お婆ちゃんが突然寝たきりになった。

もともと軽度の認知症、歩行器ありで何とか1人で歩けるレベルで、デイサービスにも通えていた。

それがある日突然、関節の痛みで全く動けなくなり入院。そうしたら入院してたった2日で、ほぼ寝たきり状態の別人のようになってしまった。

目は虚ろで生気がなく、ぽかんとした顔で焦点も定まらない。話しかけても以前の半分も理解できず、年齢も答えられない。

自力で起き上がれないし、何より意欲がない。意思疎通もぐっと難しくなっている。常にぼんやりしていて、眠っている時間がとても多い。排泄も紙パンツからおしめになった。

支援2から一気に要介護4くらいになった様子で、その変わりように私はただただショックを受けた。

私と母のことは分かるようで、また見舞いに来るよと言うとウンウンと頷く。手を握る。確かに私のお婆ちゃんなんだけど、目の前にいるお婆ちゃんは以前亡くなる少し前に見舞ったひいお婆ちゃんの風貌にとても似ていた。

私は手を握られたところで色々な感情が込み上げて来て、一気に涙が込み上げてきたが笑って何とか誤魔化した。

きっともうすぐ在宅介護が始まる。でもほんの数日前までとは変わり果ててしまったお婆ちゃんの姿を、その老いを、私はまだ受け入れられずにいる。

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