そんな自分が好きだった。
中学にあがっても成績は常に良かった。
周りは通っていない塾にも通っていたし、宿題は必ずこなした。
「ああ今日は塾だよね?」
「どうせ点数いいんでしょ。自慢?」
どうして。
こんなに頑張っているわたしが、まるでみんなとは違うと除け者にされる。
わたしが勉強できるからじゃない、みんなが勉強していないだけだ。
いつか彼女たちが勉強してこなかったことを後悔したときに思い知らせてやる。
そう思って
いまだに地元の人たちの付き合いはあるけれど
などと偉そうに言われる。
悔しい。
まだまだ悔しい。
勉強することもなく、夜にどこかへ出かけていく姿がうらやましい。
常に相手の学歴を気にして、勝った負けた思っている自分が悲しい。
いつになったら
ああ、良かったと思えるのだろう。