イルミネーションを見に行ったら、園内の一画で音楽が流れていた。今思えばちょっと神秘的な感じの曲だった気もする。
でもまあその時は特に気にも止めずに、寒かったのでさっさとそのエリアを抜けたんだが、直後に後ろから女の子の声が聞こえた。
「お母さんお母さん、この音楽素敵だね。何かこの音楽聞くと胸がぎゅーっとする」
良い感性だなー、と一種の感激すら覚えたんだが、残念なことに『お母さん』を含めた女の子の家族は総スルー。
そういう繊細な感受性は貴重なものだがら、日記にでも書いて残しておくといいよ、と他人の自分は残念ながら言えなかったので、代わりに自分の日記として残しておく。
あの女の子の感性が大人になっても持ち続けられるものかはわからないけど、できれば持ち続けてほしい。そうでなくても、自分が昔そういうものを感じられる人だったということを知っておくことは無意味ではないと思うので。