親とも友人ともうまくコミュニケーションが取れなくて、誰にも心を開けなかった。
外に出れずぶくぶく太って、自分が醜くて仕方がなかった。
しかし、気付いたら27で大学を卒業し、東京でほそぼそと働いていた。
気付いたら、ひねくれ者だけど優しい彼氏が出来ていた。
気付いたら、あんなに止めれなかった過食嘔吐をしなくなっていた。
気付けば私は28歳になっていた。
数年前に拾った子猫は毎日玄関までお出迎えしてくれて、寝るときはベッドに潜り込んでくる。
昨日帰ってきたら彼がクロネコヤマトのダンボールを買ってきたらしく、猫の宅急便が完成していた。
猫はまだ入ってくれないけども。
死ななくて良かった。
まだまだ生きる。
死ねなかったカートコバーンはさっさとアクセルローズみたいにブクブク太るがいい