それでも首の「のどぼとけ」の両側あたりに、ちょろちょろとはえることがあり、
爪でカリカリとつまもうとするが、大抵は周囲の皮膚ごとつまんだあげく、
血がにじむけど、ヒゲは抜けないという八方塞がりになることが多い。
そんな私の様子を見ていた後輩が「わたしが抜いてあげますよ」と言ってきてくれた。
彼曰く「ちょろっと生えたヒゲを見ると、抜かないと気持ちが悪い。それが自分のでなくっても」
なのだそうだ。
Win = Winの関係になった僕達は、朝、出社するやいなや、ヒゲチェックをするようになった。
「あ、ここはえていますよ!」
『しまった、あー、でているね。頼む。』
「しょうがないっすねー」
「ヒゲの抜き合いをやめろ」と言ってきた。
「それじゃお言葉ですが、ヒゲを抜きあう場所ってあるのですか?」
と聞くと、答えられない。
あげくに出てきた言葉が「見苦しい」と言い出した。
そうでかかった言葉を飲み込み、
脱毛体験記かと思って開いたのに
前の現場で、隣の席の子が仕事中にひげ抜いてた 最近の若い子の美意識?とか思いつつも、なんかモヤモヤしてた その前の現場で、斜め前の席の人が、昼休みに爪切りでパチパチ爪を切...