2016-10-06

年を取るということ

童顔なせいか普段は若く見られる。

実年齢を言うと、たいがいはびっくりされる。

若いときは重みがないみたいに感じて、若く見られるのはすごく嫌だった。

年齢を重ねると、若く見られる事自体にはそれほどの嫌悪感はなくなっていった。

ふとした時、同級生を見るとやけに老けている。

白髪が出ていたり、シワが増えていたり。

髪の毛が寂しくなっていたり。

「ああはなりたくないよな」

そう思っていた。そういうときは、若く見られることが少し嬉しかったりする。

一方、誰にも言っていないことだけど、実は内面では年を取っている実感がない。

ついこの前20歳になったばかりのような気がするけど、

実際はもう10年以上も前に20歳になっている。

そう思っているから、若い連中に気軽に話しかけていた。

「俺って見た目も中身も若いよな」とか思いながら。

しかし、ふと思い出したことがある。

自分若い時、馴れ馴れしく話しかけてくるオッサンに。

自分の年を考えろよ...」とか苦々しく思いながら、

そんなことはおくびにも出さない。

なんとなく話を合わせている。

ジェネレーションギャップはありありと感じていた。

あれ、今の俺って、あのときのオッサンなんじゃね....

そう思うと、若い連中に話しかけるのが怖くなった。

自分が仲良いと思っているほど、

相手に受け入れられているのだろうか?

実は疎まれているんじゃないか

そう思うと死にたくなってくる。

あの時、上の世代の人たちはずいぶんと大人に見えた。

しっかりしてたと思う。

自分は、あの時の上の世代ほどしっかりできてるのかな。

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