発達期に発症する(明らかになる)一群の疾患を指した、ただのカテゴリー名にすぎない(DSM-5でいう「神経発達障害群」)。
また、「自閉スペクトラム症」というのは、あくまで自閉症および言語発達に遅れのなかったアスペルガー症候群までを含む、自閉的な特徴を持つ障害をスペクトラムと表現したものであり、
「正常範囲から重度の自閉スペクトラム症までのグラデーション(スペクトラム)」という主張は精神医学界でコンセンサスを得られた意見ではない(※)。
※「正常範囲から重度の自閉スペクトラム症までのグラデーション(スペクトラム)」という主張をしているのは、アスペルガー症候群を世に広めたローナ・ウィングである。