新卒で入った会社を割と早い時期に辞めて地元を離れ、既に今の職場にいる期間の方が長い。早く達成したい目標があって、いろんな無理を覚悟しての転職だった。
現実、前の職場に比べれば比較にならないほど仕事に関するスキルはついたと思うが、ここに来てからあまりに後悔が多過ぎて、また転職したいという思いが日々募っている。そもそもの目標のために手放したものがかなり大きかったのだが、その目標だったものすら既に失われて久しい。十を得るために五を捨て、今頃得られていたであろうその十も、もはや手の届かないところにあるというわけだ。
目標のための覚悟は、目標が失われた時、自分でも驚くほど脆弱なものになってしまった。辛い現実に向き合うための唯一の支えとなっていた言葉は、無機質な文字列となり、今となっては虚しく響くだけだ。結果、日々心に疲労だけが蓄積していく。
後悔は先に立たない。振り返った時初めて、その数に驚き、自分がどれだけ間違ってきたのか思い知るのだ。