今からする話は、ここ2年ほど前にあたしが体験した話なんですけどね。
ぶらぶらと歩いていると、ふとラーメン屋が目についたんです。えぇ。
「あれー、こんなところにラーメン屋あったかなー、おかしいなー」
と思いながらも、少し小腹がすいていたので、つーっと勝手に足が向いていってしまったんです。
店に入ると目の前に食券を売る機械がどーんっておいてあったんです。どーんって。「あれー、なんだか変だなー、怖いなー」と思いながら食券を買ったんです。大と小があったので小を選んだんです。えぇ。
カウンターの席に案内されてしばらく待ってると、なんか変な感じがしてきたんです。同じカウンターの端っこに座っている学生がなんだか苦しそうなんです。「うわーヤバいなー」と思った瞬間、頭の中に「見ちゃいけない、見ちゃいけない」という声が頭の中に響いてきたんですよ。「ヤバいなー」とおもいながらも、つい、学生の方を見ちゃったんですよ。えぇ。
するとどーんって、巨大なラーメンが置いてあったんです。どーんって。「やばいなー。大きすぎるなー。怖いなー」って思っていると突然、「どーんっ」て同じ大きさのラーメンが目の前に置かれたんです。私は怖くなって「うわ~勘弁してくれー。ナンマイダブナンマイダブー」と一心不乱に心の中でお経を唱えました。
そっから先のことはあまりよく覚えてないのですが、気が付いたら家のベッドで横になっていました。すごい汗で全身がびっしょり濡れていました。後で人に話を聞くと、こういわれたんです。
「ああ、そのラーメン屋は次郎系だよ」
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