どうしても失敗して怒られたとき、解決法について考えてしまう。
癖だ。
話している相手ではなく、やや右側の空間を見つめて、相手から見るとおそらく不機嫌そうな表情を浮かべている。
そして、取り乱すことができない。
答えなど探さず、涙の一つも流しながら謝ればいいのだ。
「おまえじゃラチがあかない」と言われた所で、こちらの職能の区分では解決策を提示できない(してはいけない)事なんて最初からお互いに解っているのだ。
解っている。
相手が「だいたいこれはなんに使うものなんだ」と聞いても一種の皮肉であって、本当にその道具の用途や必要性を馬鹿正直に一から説明しても侮辱としか受け取られないんだ。
でもできない。
上手に生きられない。面倒くさい。