これは本当にそう。書き言葉のエントロピーは言文一致体が浸透した近代以降、確実に増大してきたが、谷崎潤一郎が「文章読本」で提起したように、文章には一定の品格を持つべきであり、くだけた文章を良しとしない社会的気風が昭和時代まではたしかにあった。しかしネットで誰でも文章が発表できるようになると、そうした秩序も取り払われ口語に限りなく近づき、そしてついに口語よりもくだけた表現が許された最果ての時代にある。日本語が希薄化し、崩壊したとしか思えないような事態に映るんだろうな。昔の人からすれば。
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