2015-12-19

88歳の叔母がソフトクリームを食べたいとしかいってくれない

ボケもせず、たまに甥っ子の私の所にいとこに連れられてやってくる。

こちらとしては、毎度久々で仲も良いので出来るだけ、(自分も人と行った方が楽しいので)外食ちょっと奮発してなにか美味しいものをと思うのだけど、本人はそれらはあまり喜んでくれずソフトクリームだけにおいしそうに食べてくれる。

別に僕はお金に困っているわけでは無いのは、向こうも知っているので、その点で気を使っているわけではないと思うのだが。

多分、叔母達の世代ではソフトクリームはごちそうだったんだろう。

でもその叔母の笑顔を見る事が本当に嬉しい。ソフトクリームで喜んでくれるのだから

別に僕がお金節約する事で喜びたいというのではない。

そうではなくて、ソフトクリームという、その幸せサイズで満足して喜んでくれるその叔母の幸せの器量が嬉しいのだ。

この話をすると、たいていの女性は顔をしかめる。

彼女たちには私がケチ人間であり、女性に対しての器が小さい男だと。そうではないと何回も言うのだが分かってもらえない。

何人か付き合っていた女性がいた。

彼女たちはどのプレゼントでも喜んでくれたが、身近な幸せで喜んでくれる気がしなかった。

彼女たちとは結婚出来ない。

彼女たちは幸せの器量が狭いのだ。

家の近所の小さな公園で、花が咲く事に季節を感じる事の出来ない人間が、どうしたら僕と共に人生の喜びを共有できるだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん