ただの感想
「直すプロセスが働いていれば間違いは何も問題がない」とは言えず、やはり世の中には全部やり直した方が早いものはある
「翻訳は/誰がやっても/間違える」氏は、minghai 版と真鍋版の品質の程度の差に具体的に言及することから若干逃げているきらいがあるが(もちろん、数値的に評価するのはそもそも簡単なことではなかろう、そんな面倒なことに踏み込んで手間をかけて言及する義務はない)、全体としては、重要な品質の違いはない言っているようにも見える(推定であり、断言ではない)、少なくとも「「直すプロセスが働いていれば間違いは何も問題がない」とは言えず、やはり世の中には全部やり直した方が早いものはある」かどうかにかかわる程度において。
どちらにせよ、「「2ページに1個程度の誤訳があれば、それは確実に腐った翻訳だ」といった持論を述べたり、ご自身の翻訳に decent version と銘打ったりするにあたって、もう少し慎重を期されてもよろしいのではないかと思います。」という「翻訳は/誰がやっても/間違える」氏の指摘はかなり具体的で、誤訳の定義や誤訳といっても程度問題があるので単純に結論を導くこともできまいが、真鍋氏の普段の持論からすれば聞くべき所はあるのではなかろうかとも思われるが、果たして。