親戚の子と散歩してたら、セミの死骸を見つけらしく、じーっとした後に、こっち向くと
「セミ死んじゃったの?」って、きいてきた。「まあ夏も終わりだしねえ。」と、適当に返したら、なぜかニィっとした笑顔になった。
「も死んじゃうんだよね。ママも、ばあちゃんも、じいちゃんも。あと、、はじも(その子の名前)」って言うのよ。
何となくその笑顔の意味が分かった。この子は、死というものを知ったんだろうと。
その時とても怖い思いをしたに違いない。それを人に伝えて良いかを戸惑ってる。
それは、わかったけど、どう答えて良いかわからなかった。
「ずーっと先にね。たぶん、はじが高学年になって、中学生になって、高校になって、大人になって、ずっと先にね。」
「ずーっと先?」
「俺ぐらいになっても、まだまだ先だしなあ。」
「ふうん」
こういのって、どう答えれば良いんだろう?
俺も怖かったよ。と伝える方法って無かったんだろうか。
もっとうまく話せる人なら、違う答えを返せるんだろうか。