どうして解散するんですかの文章を見たら、三島由紀夫の小学生のころの作文を思いだした。
三島由紀夫の作文とどうして解散するんですかの文章はあまりに違いすぎて、どうして~の方の根底には子供をなめてるようなところが流れているんだと思わされる。
たぶん、子供向けの文章(童話とか絵本とか)と実際に子供が書く文章とを混同しているのが、この嫌らしさの原因なんだろう。作者は子供という設定で、読者の想定は大人で、文体は子供向け。そりゃイラッとくる。子供は子供向けの文章しか書けないという決めつけがあるわけだし。
でも、そういう子供を低く見るような誤解がある割にはデザインはカッコつけているとかね。
そういう浅はかさ、いやらしさ、独善さと狭量さみたいな、ああいうことを言うひとの心理は綺麗に描かれている。まるで物語のワンシーンみたいだ。
いっそのこと動物の擬人化みたいな、明らかに寓話として分かるような形だったらよかったのに。そうであれば、あの文章だって、そんなに悪くない。