若い頃に売れっ子画家の愛人をしていて住む家の世話までしてもらって、かわりにシモの世話をして。
ずっとこの生活が続くと思ってたら別れの時が来て、気が付いたら私は年を取っていて
他の男たちと付き合ってもあの才能ある男と比べてしまって長続きしない
恋愛に才能は関係ないと思っていたけど あるの。
でも才能ある男たちは女の若さを愛するから
若さを失ったわたしたちは何も知らず無邪気で若くて無条件に愛された頃の思い出だけを抱えて
のこりの人生を若くない自分として生きなきゃいけない
歴史上どこでもありふれたアーティストと愛人のお話
でもいいの、あの才能に寄り添えた女はひと握り、そのひとりになれたのだから
わたしの命の存在理由はもう果たせたの
あとはゆっくり朽ちるだけ、だけど
きっとあなたよりはわたし幸せなの
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