貴方は、「自然」というと、何を思い浮かべるのだろう。
一面の新緑、無人島、南の国、愛らしい栗鼠、快晴の空か?
それとも、
吹雪、雷雲、嵐の海、枯れた平原に、灰色の空か?
私はところで、どちらかというと後者を連想する。
その理由は、単に目にする頻度や、印象の強さの差ではない。
私にとっては後者の方が、均整が取れていると感じるからである。
中でもこれらの「暗い」自然と、それに抗い人が作った建築が、同時に存在するのは特別である。
その風景は、多くの絵画、音楽や信仰の発想に影響を与えた。
優れた作品には、美しさだけでなく、醜さや重さまでもが緻密に描かれる。
人は影のない存在に対して、たやすく疑念を抱くことを知っているのだろう。
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