今更ゴキブリを「御器被(ごきかぶり)」と呼ぶ必要はないだろう。
「御器被」という言い方に辿り着くのは、ふと語源に興味を持って調べてみた少数の人間だけだ。
「新しい」と「あらたし」についても全く同様。
「だいがえ」と「だいたい」との関係は、上の二つとは全く異なる。
「代替」は「だいたい」と読むのだと学校で教わり、公共放送でも「だいたい」と発音され、
子供向けの本でも「代替」には「だいたい」とルビが振ってある。
誰もが「だいたい」という現時点において正しい読み方にアクセスできる。
そこで敢えて、実在さえ疑わしい、「だいたいあん」を「大体案」と変換するような馬鹿に気を回して
「だいがえあん」などと言っていることが理解できない。
自分は気配りのできる人間です、みたいな勘違いをしているのだろうか。
「だいたいあん」を「大体案」と変換するような人間なら、他の熟語のほとんども同音異義語と
混同されている可能性がある。
「ゴキブリ」も駆逐して「ゴキカブリ」を復活させないとな。
今更ゴキブリを「御器被(ごきかぶり)」と呼ぶ必要はないだろう。 現代日本人の誰もが、あの虫をゴキブリと教わる。 「御器被」という言い方に辿り着くのは、ふと語源に興味を持っ...