2014-02-06

経済」の基本中の基本

AさんはBさんに10万円の借金があります

BさんはCさんに10万円の借金があります

CさんはAさんに10万円の借金があります

全員が、借金を抱えて、しょぼーんとしています

そこに、Dさんが現れて、Aさんに10万円を渡して「これで借金を返しなさい」と言いました。

10万円を得たAさんは喜んでBさんに借りた10万円を返しました。

10万円を得たBさんは喜んでCさんに借りた10万円を返しました。

10万円を得たCさんは喜んでAさんに借りた10万円を返しました。

10万円が戻ってきたAさんは、Dさんに借りた10万円をDさんに返しました。

あれ、不思議ですね。誰も1円も損していないのに、全員の借金が無くなって、ハッピーになったのです。

Dさんは、10万円を受け取らずに、Aさんに言いました。

「いいから、これを使って、何か買い物をしなさい」

Aさんは、Bさんの店に、欲しかった商品を注文しました。

Bさんは商品を作って、Aさんに納め、10万円を受け取りました。

10万円を手にしたBさんは、Cさんの店に商品を注文しました。

Cさんは商品を作って、Bさんに納め、10万円を受け取りました。

10万円を手にしたCさんは、Aさんの店に商品を注文しました。

Aさんは商品を作って、Cさんに納め、10万円を受け取りました。

10万円が戻ってきたAさんは、Dさんに借りた10万円をDさんに返しました。

不思議ですね。トータルでのお金の量は変わってないのに、全員が欲しかった10万円相当の商品を手に入れて、よりハッピーになったのです。

世の中にお金が回るだけで、どんどん新しい価値が作られて、増えていくのです。

「この世にお金なんてものがあるからお金のために人間は悪いことばかりをするようになった」というようなことをよく言われますが、お金には、良くも悪くも人間を動かす機能があるということなのです。

それを生産的な方向に働かせるのが、経済というもの役割なのです。

こんな基本中の基本のことを、世の中、驚くほど誰も知らない(教えてもらってない)ですよね。

(偉そうにかく言う私も、30歳過ぎまで知らなかった。)

経済成長なんかしなくていい!」とのたまう連中の大半は、こういうことを知らない人々ではないでしょうか。

経済成長とは、上記のように「お金が回ることで、新たな価値創造が起きている」ということであって、真っ当な経済状態ならプラスになって当然なのです。(マイナス成長というのは相当ヤバイことなのです。)

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