2014-01-02

裏取引みたいなものを見た話

大阪のある駅の地下街で、広場のようになっているところがある。

友人がそこにあるトイレに行っている間、ぼーっと携帯をいじって待っていたら、

ごく普通サラリーマン40歳くらい)が公衆電話の前に立った。

しばらく書類鞄の中を探したかと思うと、取り出したのは財布でもテレホンカードでもなく、

日本酒の小さな瓶(一合瓶?か300mlの瓶?)だった。

彼は公衆電話の上にそっとその瓶を置いて、電話をかけるでもなく、来たのとは別の方向へ去っていった。

2、3分経っただろうか。

同じ広場野球帽、渋いカーキ色のジャンパー丸めスポーツ新聞を装備しているザ・大阪おっさん、が現れた。

そしてかの公衆電話の前に立ち、小瓶を上着の中にしまいこんで、周りも見ずにすたすたと歩いていってしまった。

おっさんはただそこに酒があったから取っていったのかと思ったが、それにしても最初サラリーマンの行動は僕には理解し難い。

ちょっと気になる出来事だった。

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