ウィーン愛憎読んだ。中島義道は1、西洋人の傲慢さ 2、それに対する日本人の卑屈さ に違和感を感じてると読んだんだけど、ぼくはそれには同意するけど、それに立ち向かうのは精神に負荷がかかり過ぎるので、自分ではきっと妥協する。噛み合ない議論を続けて精神が蝕まれるよりも適当なところで妥協して傷が広がるのを防ぎたい。じゃあ中島義道をすごいと思うかというと、彼は立ち向かうことで生きやすくなったり幸福になったりしていないから、立ち向かうことがいいことだとは思わないし、すごいとも思わない。ただ、彼は立ち向かうという生き方しかできない(妥協すると彼は自分を生きられない気がする)ので、結局偏屈になってしまうのは大変だな、と思う。
何故学士2つ、修士1つを取ってなお私費留学するに至ったかのくだりは、とても共感してしまった。これは俺だ、とさえ思ってしまった。やっぱり、偏屈になってしまうのは大変だな、と思う。