数年前。あこがれの職業についたが、1年もまたずにクビになった。門戸が狭い業界で、経歴に傷がついた俺が同じ仕事に就ける可能性は0に等しかった。自分がその仕事で活躍している姿を想像して毎晩泣いた。なんとかもう一度同じ業界で働ける方法はないかと探し回った。
それで2年前に全く同じ職ではないが、同じような業務をする仕事についた。あの時の感動は忘れられないと思う。またここに返り咲けたって。でも希望はその大きさが嘘のように1日1日萎んでいった。そこは完全なブラック企業で、零細の社長独裁。全てに失望していった。しばらくすると、もともとは憧れて入った仕事だということすら忘れてしまった。ただ一日が過ぎるのを待つようになってた。あんなにも望んでいたのに。
結局退職届を提出。
でもその夜に夢を見た。断片的だったが、俺がその仕事で活き活きと働く姿が見えた。
それで何故か最後に「やっぱり仕事辞めたくありません!! 退職を取り消します!」と大きい声で叫んだところで目を覚ました。
起きた瞬間、元々はこの仕事に憧れていたことをはっきりと思い出した。あんなに憧れて、やっとのことでまた仕事に就けたのに逃げるように辞めてしまう自分が情けなくなって泣きそうになった。
でももう戻る気はない。ひさびさに酒がすすんでるよ。
特許業界・特許事務所で、元増田みたいな思いをする人多そう。 特許業界は基本的にブラック&1年以内のリストラ多いから。