2012-08-22

東は存在しない

 という書き出しで始めたいんだが

 我々はどこかに移動するときに、東西南北場所を示したりする

 そうすることで、最短距離で目的地点へと移動できるわけだ

 でも、僕は〈東〉っていう方向は本当は存在していないんじゃないかと思う

 我々は便宜的に、〈東〉っていう言葉を使ってるだけなのだ、結局のところ

 我々が道を行く時に、たとえば東を目指せば、毎回東京やらなんやら、いわゆる〈東〉にある都市に到着する

 そういう風になってる

 同じ道を辿れば、同じ場所に着く

 皆そう思ってる。これは常識なのだ

 でも、僕は時々、その常識が便宜的なもの以上のものではないんではないかとも思うのである


 つまり、我々はいつも同じ道を通っているようで、同じように東を目指しているようで、実は全く違う道を、全く違う方角を目指しているのではないかと思うのだ

 我々がそれを、「同じ道を、同じ方角を、辿っている」と認識しているのは、あくまで便宜上の問題でしかないんじゃないかと思うのだ

 我々は毎回のように学校を目指し、あるいは仕事場を目指す。そして同じ道を通って行く。

 でも本当は東なんて無いのだ、南も無い。毎回我々が同じ場所を目指したとしても、その方角は常に違うし、その道も常に違うものなのだ

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