イシガメを飼っている。
これは、12月の路上で死に掛けているのを拾ったもので、一年と少し頑張って治療した結果
皮膚病も治癒し食欲も十分、ベコベコだった甲羅も回復しつつあるというものなんだが、ちょっと問題がある。
人に馴れすぎた。近くに寄れば餌を寄越せとアピールし、物音がすればそっちに走る。
要するに、人(物音)=エサという回路が出来上がってしまった。最早ワシ掴みにして持ち上げても、
あるいは甲羅のコケを歯ブラシでワサワサ磨いても、全く抵抗もせずされるがままである。
最近など、部屋の中を散歩させていたら足に乗っかって寝た。生き物としてどうなんだそれは。
でも、これはイシガメで結構減少が問題視されてる野性生物だったはず。
俺としては、野に帰すべきだと思うのだ。そういうわけで春になって気温が上がったら、
近場の山の川辺近くに放そうかと思ってたんだが、このアホのことだ
今やイヌでもキツネでもトリでも物音のする方へ「エサくれ!」と突っ走ることは必定。
三日以内に山の皆様においしくいただかれてしまう気がしてならない。
ここまで愛着が沸いてしまうと「食われるとこまでが自然です」と割り切ることもできない。
どうするか。こうなったら一生飼うか。20年くらい生きるらしいけど。
希少動物なら専門家に相談してみたら? 場合によっては任せられるかも。 「ペットを飽きたから動物園に預ける」みたいな話と違うから堂々と相談していいと思う。