2011-11-04

世界視点での話

きっとこの世界は現象があるだけだ

最小単位?そんなものはない

どこまでも分解できる

肝心なのは、移ろうもの殆ど全てであるということだ

砂山を崩していけばただの砂になる

砂山なんてない、砂が集まっていたという現象があるだけだ

砂がある?原子が集まっただけだ

ただの組み合わせに名前を付けて、そこにあるようにしただけだ

それを作るのは意識の中だけで、本当にあるわけではない

その意識でさえ、関係性の中でしか存在できない

見る先の物体と、見る側の人があって、そのようなものが楼閣のように成っただけだ

から、本当は何もない、組み合わせの上での仮想的な存在

主観視点での話

すべてには存在がある

少なくとも、こう意識を持つ何者かがここにはい

苦楽も消せず、自己は死ぬまで続く連続体だ

自己の経年を観察し続け、私はここに居るという確信を得る

から、辛く苦しく、感情に飲まれる

消すことはできず、体の檻に閉じ込められている

死によってのみ、あらゆるしがらみから解き放たれる

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